各地で受験のシーズンとなっていますが、当宮でも先日より頻繁に「合格祈願」に見える中学生・高校生が増えてまいりました。中には不況のあおりからか、「就職祈願」の大学生もかなりあり、世相を反映していると強く感じるところです。 受験や学業というと、一般的に菅原道真を祀る「天満宮」が有名ですが、これには何の根拠もありません。本来は「御霊信仰」といい、左遷による祟り(タタリ)を恐れたために、霊を鎮める目的で祀り、人物を神として祀った最初期でありましたが、道真が頭脳明晰で立派な人格者であったために、いつしか「学問の神様」とされるようになりました。しかし、このような理由だけであれば、本県には吉田松陰先生を祀る松陰神社を始めとして多くの頭脳明晰で優れた人物を祀るお宮がありますし、当宮の八幡さまも和邇博士を招いて学問を奨励された故実など多くの学問に関わる神社はあります。つまりは、地元の氏神様にお参りされるということが一番の神様であろうと思います。 受験生には、体調を良く整えて、日頃の成果を十分に発揮されて当日に臨んでください。
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