昨日の社号扁額のついでに、社号「今八幡宮」の由来についても、度々訊ねられます。
当宮は八幡神がお祀りされているため、「八幡宮」は他神社同様です。では、「今」とは何でしょうか？
ここで用いられる「今」とは、「新しい」という意味です。創建当時（鎌倉時代）、他の八幡宮と区別するために、それまでの八幡宮に対して「新しい八幡宮」ということで付けられました。今風にいうところの「ホテルニュー○○」などと同じ感覚ですね。現在は重文のおやしろも、当時は最新であり建築構造や彫刻意匠も最先端のものでした。
他県には「今宮○○」というお宮もありますが、これも同義です。京都には「今熊野神社」がありますが、やはり同じ由来となると思います。
山口では多くの神社が明治以降、神社名が変更されて新しい社号を設けましたが、当宮は創建当時から変わらぬ社号を維持している数少ない神社となります。
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