昨日、一昨日と、初穂料（料金）についての記述をいたしましたところ、いつも当欄をご覧くださっている崇敬者の方から有難いお言葉を頂きましたので、その要旨をご紹介いたします。
決して好景気ではない現在、参拝者に極力お金を出させないよう配慮なさっている貴宮に感謝と親しみを常々感じております。おみくじの初穂料に限らず、戴いた破魔矢も他神社の半額以下でした。個人によって出せる金額が異なるだけに、その良心的なお心遣いに応え、余裕がある人はお賽銭でその分の気持ちを表していますよ。
というような内容のことでした。神社が密集する地域特有の困難な維持経済事情を理解してくださっており、有難く存じます。当宮では、兼務神社（掛けもって務める他の神社）が市内に「八坂神社」「築山神社」「畑河内神社」「木戸神社」などありますが、どこも本来の宮司家が途絶え、収入の無い神社を嫌がり引き受ける宮司がおらず存続の危機にあったところを、人の良い先祖が引き受けたため、全てが奉仕（無給）ですが、これまで皆、当然と考えて実直に奉仕してこられています。今の世の中、奉仕で年間の仕事を引き受けるということは、ともすれば「変わり者」とされてもおかしくないのかもしれませんが、「お金」はどうでも良いことで、一番は後世に神社を残し伝えることである考えるため、奉仕が当然と思っております。当宮は「本務神社」として生活上、やむを得ず若干の奉仕料を頂戴しておりますが、それらの経緯により参拝者の金銭的な苦労も良く解っておるため、上記の「良心的な初穂料」であるのかも知れません。
参拝者（祭事の奉仕者）から初穂料や参加費を多く集め、その分自身の贅沢に利用するなどは、羞恥心を知らない言語道断の愚行と言えましょう。
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