寒い中にも良いお天気となり、すがすがしい一日です。こうした今日の午前中、氏子区域において地鎮祭（工事安全祈願祭）が行われました。
良い施主さん、施工会社さんに恵まれて天候とおなじく気持ちの良いお祭りでしたが、祭典前から少し気になっていたことがありました。それは、この現場はちょっとした「分譲地」となっており、７０坪前後の整地された区割りがいくつかあるのですが、隣の更地に明らかに当宮ではない地鎮祭を行った形跡がありました。竹や盛り土、しめ縄などのようすから恐らく昨日のものでしょう、氏神神社である当宮以外が祭祀をしていました。
地鎮祭の趣旨（行う目的）とは、間違いなく文字通りの「土地の神様（霊）を鎮める」。のほか「氏神さまへのご報告（お断り）」など、氏神神社が行わねば意味を持たない要素が強く存在します。ときには当宮でも、よほどの知りあいや関係者などに依頼されて氏子区域外に出向することがあります。その際は、当該氏神神社へお知らせ（お断り）したうえで、その氏神さまから地鎮祭のお札を頂戴し、当宮のお札とともにお祭りします。（礼儀としては、撤下されたお供え物もお届けする）勿論、祭典において施主さんにも「今日は縁あって当宮がお祭りしましたが、ここの氏神さまは○○神社さんですよ」。と必ず申し上げます。こうすることによって、氏子外でも正々堂々と胸を張ってお祭りすることができるのですが、昨日ここでされた神社さんは土地の神様でもないのにもかかわらず、施主さんを誤魔化し、目先の利益のみを目論見たのでしょう。呆れるばかりです。
人の目を盗みコソコソと侵入して帰っていくとは、まるで泥棒と同じ次元です。賢明な氏子さんは、その地の氏神神社がどこに当たるのかということ調べて（神社庁に問い合わせてください）各地の氏神さまにご依頼されてください。
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