山口総鎮守 今八幡宮
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お詣りという立派な行為
2014年02月08日

 満40歳(数え42歳)という厄年であるため、新年より多くの同級生や同学年の方々が厄除けのお祓いに来てくださいます。物理的な保証はなくとも、こういった我が国の伝統的風習を捉えてお詣りしてくださる方とは、単に自身の「身の安全」を求める利己主義ではなく、神社を理解され、何百年という以前より地域の精神的拠り所である施設に対する維持運営の一端を担ってくれる貴重な参画者として広く日本文化を解し、また慎ましい国民性であるため言葉には表わしにくい「日本と云う国が大好きである」という態度である愛国心や愛郷心の表れであるといえましょう。全く立派で健全、かつ清く美しい精神の持ち主です。
 山口という町は神社仏閣が多く存在するため、有難く神仏に守られた町です。しかし、そのことによって各神社の経済的運営が極めて厳しい現状にあることは、これまで社報等でも再々お知らせしているところです。簡単に言い換えれば、「潰れてもおかしくない神社が多い」。という現実でもあります。
 農村集落(田舎まち)は各自治会単位において年間の社費(維持費)が賄われています。各行事での奉仕者もあることでしょう。しかし、当宮のような中心部であり、国・県・市の公務員が多い地域では、世帯数に対して「氏神さま」という認識が希薄であるため、社費が無いことはおろか、参拝者も交通の利便性ある神社などへ集中するため経営は常に逼迫しています。現在は最低限に切り詰めた状態を維持しているため、辛うじて専業として務めることができていますが、そのうち生活できなくなり兼業せねばならないときが来るやも知れません。そうなれば「お祓いは日曜日だけ受付ます。」という事態になりかねません。そうしたなか、「お宮に参る」という行為は、崇高かつ優れて郷土愛に満ちた素晴らしい行為といえます。


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