山口総鎮守 今八幡宮
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写真の技術
2014年02月11日

 昨日は、早朝より毎年節分の星祭りにお見えになる方のお詣りがありました。恐らくお仕事の都合により暫くお詣りできなかったことでしょう。期日が過ぎようともお祭りを行うことはできます。お若くも、節目節目を大切になさる立派な方とお見受けしました。
 
 最近、一眼レフカメラが以前より安価で手に入れやすくなったためか、またスマホなどでも手軽にキレイな写真が撮れるようになり個人ブログが盛んなこともあるのでしょう、境内でも四季折々の風景を撮影されている方をよく目にします。
 実に感心するところは、カメラを趣味となさる方とは、素人が普段目に付かない(思い付かない)ものを被写体とされることです。例えば、御社殿を写す際でも、単に「そのまま」を構図に写すのではなく、手前の「何か」(花や樹木や虫や狛犬など様々)にピントを合わせ、背景にボンヤリとぼかした御社殿を据えられます。この「ぼかし」が何とも絶妙で、ハッキリと表現せずに「ぼかす」ことで言葉では表しにくい風情を感じさせてくれます。素人でカメラには明るくありませんが、この「ぼかす」ことができるのは一眼レフの特徴なのでしょうか。手のひらサイズの安いコンパクトカメラでは不可能な技術です。更に、巧みな表現として、そこに写り込んだ「何か」によって、説明せずとも季節や風情を表現するということをされます。例えば、「狛犬の耳にとまる蝉の背景にそびえる御社殿。アジサイの葉にとまるカタツムリの側にいるアマガエルの背後の鳥居。など、「よくこういう情景を探された!」という「偶然の発見」を構図とされることです。また、玄人的な「雨上がり、柿(こけら)葺きの屋根からうっすらと上がる水蒸気の情景」は分かりますが、「夏の夕立ち(雨)に流れるU字溝(側溝)を泳ぐ一枚の葉」に郷愁を見出す表現など、「枯山水」に通じる「ワビ・サビ」の芸術的領域になれば、素人としては「それを構図に選ぶ」という発想すら持ち得ません!
 
 写真をお撮りになる方、どうかメールでも結構ですので境内の写真をご提供ください。当欄で紹介いたしますし、増えればホームページに新たなコンテンツを設けます!


画像
(素人カメラでは、どうしてもこうしたベタッとしたものになってしまいます。)


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