今日は、暦のうえで「雨水（うすい）」という日です。最も簡単に言い換えますと「雪が雨になる」「雪が解けて水になる」ということです。つまり立春も二週間ほど過ぎて暖かくなる頃。（なり始め）ということです。その暦通り、とても暖かい一日であり、ジャンパーなど全く不要でした。いつ頃から言われ始めたものなのか、永い年月を経て決定された優れた先人の経験の教えです。
ここ数日間、風が強かったため境内に落ち葉が散乱していましたので、祭事が無くなった午後から落ち葉掃除をしておりましたところ、お詣りの方より「御苦労さまです。境内をきれいにして下さって有難うございます。お手伝いすべきところですが、私は高齢で足が悪いため、どうかお許しください」。と温かい労いのひと言を戴きました。もうこのお言葉だけで、掃除一日分に相当する貢献です。こちらこそ有難く思い、疲れなど吹き飛びました。
当宮に関わらず、神社仏閣や公園など、黙々と清掃されている方をご覧になった節はどうか「お疲れ様です」のひと言だけでも労いの言葉を掛けて差し上げて下さい。例えそっけない返事であっても、その方はきっと遣り甲斐を感じ、「誰かの役に立っている」ということを実感することでしょう。掃除する人はそれが仕事ですが、声を掛けて上げる人は間違いなく心の美しい方であると思います。
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