今年も残すところ、あと、ひと月半ほどとなりました。 新年を迎えるにあたり、神棚のお札も新しくおまつりします。お札は伊勢の神宮のお札である「神宮大麻」と居住する地域の氏神さまのお札があります。このうち、氏神さまのお札は勿論そのお宮でしか受けられませんが、神宮大麻は各神社でも同じものが受けられるため、氏子さんに大麻奉斎ををお勧めするとよく言われることが
「ウチは○○神社さんから毎年受けているから大丈夫です。だって、同じお札だからどこで受けても構わないでしょう?」
「ウチは○×神社の世話人さんが届けに来られるから、その方から受けています」。
「○▲神社に初詣に行ったときに受けていますよ」。
驚くことに、他の神社から当氏子区域に「頒布活動」されに来られているという熱心な神職さんもいらっしゃるようです。
かつて務めた複数の都県では、「崇敬神社では神宮大麻を頒布しない」。「神宮大麻は氏神さまから受ける」。ということが励行されていました。これにより氏子さんが氏神さまを認識する良いきっかけにもなっておりましたが、県が異なると方法も異なります。全体の頒布数を気にするあまり、受ける先までは考慮されていないため、前述の「熱心な方」を氏神さまと信じている氏子さんもあるようです。 氏子区域に7社もの崇敬神社が存する当宮では、到底この状況では頒布率を上げることが困難ですが、数だけ見れば奉斎率はかなり高いものと思われます。 奉斎率は極めて高いのですが、頒布率は極めて低いという、何とも釈然としない事情は、当宮で奉仕される世話人さんの頒布活動の意欲にも少なからず影響しているようです。
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