かつて県外のお宮で奉仕していたとき、その氏子区域に時々、他の神社の方が地鎮祭や新築の家祓にこっそり来られていました。ときの宮司さんは「氏子荒らし」と憤慨されて抗議なさったこともありました。 現在この山口、当宮の氏子区域においては「氏子荒らし」が日常的に平然と横行しており、もはや無法地帯のようになっています。県都であるが故に、氏神さまを御存知無い、所謂転勤族の方が多い為ですが、それを好都合に地鎮祭はおろか、小祠祭、地区の祭礼、神葬祭(葬儀)など多岐に亘ります。 上記の宮司さんが現状をお知りになり絶句されましたが、他地域では極めて稀なことです。同業であっても別法人、モラルが問われることであり、地元の氏神さま(鎮守さま)を尊重せねば、地域自体が纏まりの無い混沌としたものとなります。しかし、分かっている方というのもいらっしゃるわけで、各方面で尽力してくださっています。いつの時代か、このような「無法地帯」が改善され、若い後継者が魅力ある職業として伝統を護ってくれることを願います。
|