よく氏子崇敬者の方々より、様々なお話しを伺います。 「○○神社の宮司は、いつも飲み歩いていると有名だが、ウチらの初穂料は彼の飲み代になってるのだろうか?」 「○○神社は全く清掃されてなく汚いのだが、あれで神社庁は何も言わないのか?」
「○○神社の宮司は助平で有名だから行きたくない。お宅の氏子にしてもらえないか?」
ウーム、文句を言ってあげたいのですが、他法人であり、上司でもなければ部下でもないので何も言えません・・・。お力になれませんが・・・。 神社は、各神社の氏子世帯数により決められた醵出金で賄われ事務を司る神社庁を始め、全ての神社はそれぞれに法人格を有し独立した宗教法人であるため、年齢に関わらず上下関係はありません。よって、若い宮司も年配の宮司も対等な関係であり、「指導」や「文句」を言うことはまずできません。稀にそのことを理解していない奢った「大先生」も存在しますが、通常は全くの対等であり、そこに金銭を含めた利害関係は存在しません。当宮も、かつて「今八幡宮はどうも大祓式など恒例祭事を怠っているようだ」。と前宮司の時に別の宮司から非難されたことがあると仄聞しました。前宮司は本務神社が別にあったため、当宮は兼務神社のひとつに過ぎず、そういった行事は本務神社で行っていたため当宮では執行しておりませんでした。奉仕する神社が一社であれば、そこだけで行えば良いのですが、では仮に10社を受け持つ宮司さんは、その日一日に同じ祭事を10回行うのでしょうか? それだけで日が暮れてしまいますが、他にも地鎮祭にも行かねばならぬ、お宮詣りも行わねばならぬ、10回もはできないため最低限、本務神社でのみ行うということになります。 他人のお宮の悪口(ひがみ)を言う前に、自身の奉務神社がどうであるか、まず足元をごらんなさい。
|