山口総鎮守 今八幡宮
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和風月名
2015年11月27日

 この数日、めっきりと寒さが増してきました。これまでが季節外れに温かい日でしたので、なおさらそう感じるのでしょうか。

 「和風月名」とは、月ごとの呼び方を単に「1月・2月・3月…」とするのではなく、「睦月・如月・弥生…」とする呼称のことで、それぞれに意味のある雅な呼び方です。
 全ては旧暦に基づいていますので、例えば今月である11月は「霜月」と言いますが、新暦では霜が降りるにはまだ早いため実感がありませんが、12月11日からの月を指します。カレンダーにも時々小さな字で旧暦の日付がありますが、そのことです。ということは、現在はまだ旧暦10月の「神無月」となります。
 神無月の由来は、一般的には全国の神さまが出雲に縁結び(結婚)の会合に出掛けられているため、「神無し」月である。という解釈かも知れません。諸説ありますが、「神嘗(かんなめ)月」のことで、嘗(なめ)とは饗(なへ)が転じた語で「もてなす・馳走する」という意味です。つまり、稲刈りを終えて新穀(新米)ほか、秋の実り豊かな食べ物を、まず神さまに供えてから自らも戴くということで、「神さまをもてなす」月、ということです。
 この時期に実りや収穫に感謝する秋祭りが多く行われるのも、この「神嘗月(かんなめづき)」であるからです。よって、「地元のお宮の神さまはご不在だからお願い事は聞いてくれない」。ということは決してありません。「神さまの出雲出張」とは、一地方の伝承が全国に流布したものでしょう。
 こういった月でもあります。農業従事者は自身の収穫した米や野菜をお供えし、農業でない方はその代わりに「初穂料」として「初穂(新穀)」に代えて金員をお宮にお供えするものです。


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