樹木の役割は、二酸化炭素を吸収して酸素を排出するという、人間にとっては空気を浄化してくれる作用があります。また台風などの強風を和らげ建物を守り、夏の強烈な日光を遮断して木陰を作りそよ風を送り、大雨でも根から大量の水を吸い込むため洪水や土砂崩れを防ぎ、更に木によっては美しい花を咲かせて季節折々楽しませてくれるなど、人間社会と永く共存関係にあります。これら樹木からの「恩恵」や「贈り物」があるため、年間を通じての落ち葉掃除や時々の枝打ちも苦にはなりません。
しかし、稀に「神社からの落ち葉がウチの敷地に入って迷惑している。枝（又は樹自体）を伐ってくれ」。という要請や苦情もあります。人によっては上記の恩恵を知っているため、「敷地に入って来る落ち葉くらい掃除しますよ」。と好意的な方もありますが、苦情があれば仕方ありません。迷惑を掛けぬようやむを得ず伐採するしかないこともあります。
先日は近隣アパートからの要請により、桜の大木を伐ることになりました。かなり大きな木でしたが、幸い奉仕してくださる氏子さんと共に自分たちでできましたので費用は掛かりませんでしたが、春には美しい花を咲かせるソメイヨシノだったので残念でした。
現代社会において自然と共存するということは、年々難しくなってきているのかも知れません。
|
HOME
