当宮の御社殿は、本殿・拝殿・楼門と三棟全てが国の重要文化財に指定されております。市内の神社でも、八坂神社のように本殿のみが重文指定など、部分的な指定は多くありますが、三棟全てが指定を受けている神社はそう多くありません。お越しになりましたらいつでも見る事が出来ますので、建築（古建築）に関心がおありの方には興味深いかも知れません。
さて上記三棟の建造物のほかに、大内義隆が寄進した鰐口（わにぐち）も重文の指定を受けています。（詳しくは本サイト内コンテンツをご参照ください）この鰐口も、国内最大級の大きさを誇る珍しいものであるため、依頼を受けて毎年全国の博物館などの特別展示に貸し出します。今年もいくつかありましたが、次は今月中旬から来年の４月末まで九州国立博物館、そののち６月から７月末まで滋賀県信楽町のMIHOミュージアムへ貸出が決まっており、引っ張りだこの人気者です。平素は山口市歴史民俗資料館に委託して保管（常設展示）されていますので近くから見る事ができます。
教育のための貸出は大いに結構なことです。全国の方がご覧になり、その当時の製作者や使っていた人々、更にはこれまで保存されてきた先人に想いを馳せて見学されてみてください。
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