山口総鎮守 今八幡宮
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真の教化活動
2015年12月09日

 12月のこの時期にしては随分暖かい一日。本日は氏子地域への出向祭典とお宮においての予約参拝ののち、昨日の下草刈りの続きを行っておりましたら、「婦人」が少しの時間、境内清掃にお越しくださいました。

 他神社の神職さんより、「一人でお宮を何社も兼務されているなか、社報やホームページなどが充実して、教化活動に力を入れておられますね!」とおっしゃって頂きました。ねぎらいのお言葉は有難いのですが、当然のことと思っております。むしろ、まだまだ不十分で、やりたいことの半分もできていません。しかし、県内でもこれらを一人でされている神社は無いであろうと自負しております。
 当宮が行っている社報やホームページ、出張講演、学習会などは、神事祭事など本来の「宗教活動」に対し「教化活動」と言い、簡単に言うと「皆さんにお宮(神道)をより知ってもらう(親しんでもらう)ための活動」。ということになります。あくまでも「皆と学ぶ」「皆から学ぶ」「知識や教養を共有する」という気持ちを大事にしています。これら「教化活動」を精力的に行っている神社はそう多くはありませんが、この活動も単に言葉や文字での教化活動だけではなく、態度や行為・行動で示す教化もあります。(例えば境内清掃や規範となる優れた人格などもひとつの教化といえましょう)これらをうまくバランスをとり両立した教化活動を為して初めて真の教化活動といえるのでしょう。
 昨日、新聞のコラムに「忘年会という言葉の本来の意味(漢語)」は、この一年にあった「年忘れ」ではなく、「年齢に相当の開きがあっても互いにその見識を認め合い気持ちを通じ合わせること」。「年齢が離れていても、お互いに敬愛すること」。であり、そこから「忘年の交わり」や「忘年の友」という言葉が生まれたそうです。それが現在の「年忘れ」という意味として登場したのは明治に入ってからの新語であるということが記してありました。(注・山口新聞、12月8日)
 「教化」とは、「人を教え導く」傲慢で偉そうなものではなく、「年の上下に関わらず、互いに学ぶ(及び学ぶ姿勢)」であると思っています。
 毎日が「忘年会」です。


画像
(お宮の石段下の古写真です。秋の祭礼時。)


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