どんど焼きの一回目が行われ、多くの参拝者が正月飾りを焼納され、またお参りされました。「書き初め」をお持ちになる子どもさんもあり、「煙が高く上がったから、字が上手になるね!」とお母さんとの会話。微笑ましい正月風景の一日でした。
次回の第二回目は、小正月である15日(金)です。9時から16時まで行いますので、月詣り(毎月朔日・15日)と併せてまだご自宅に正月飾りや昨年のおふだ・お守りがおありの方はお越しください。
昭和23年の7月まで1月15日は祝日として国民は休日でした。これは勿論この日が「小正月」であるためです。具体的には、この日、氏神さまにお参りし、正月飾りをお焚き上げしてどんど焼きの火に当たり、また集まる地域の皆さんと交わる(会話し、近況など情報を交換する)現代では希薄になりつつある地域コミュニティーを形成する良い風習です。
旧憲法から現憲法に以降した昭和23年以後も、「成人の日」として引き続き祝日であり、上記の通り「氏神さまに参り・・・」の精神は引き継がれましたが、何時の頃か、「ハッピーマンデー」なる施策によりこの日は平日となってしまい、どんど焼きに行くことが出来なく(困難に)なってしまいました。このため、当宮では便宜上、現在の成人の日にも行っておりますが、正式には14日の夕方に正月飾りを外し、15日にどんど焼きに持ち寄るということです。 また1月15日は、古くは武士の子弟が数えの13歳になったとき、氏神さまで「元服式」を行う儀式の日でもありました。このことが「成人の日」の由来でもありますが、日が移行したうえ、氏神さまにもお参りしないというのは、いささか伝統ある風習が消えて無くなってしまったようで寂しい気がいたします。
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