山口総鎮守 今八幡宮
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文化財防火デー
2016年01月13日

 毎年一月は文化財防火デーです。これは、昭和26年1月26日に奈良の国宝・法隆寺の金堂(世界最古の木像建築)が炎上、壁画が消失したことの反省によるものであり、空気が乾燥するこれからの時期に所有者を始め、地域住民が一体となって文化財を火災から守るという意識喚起の目的があります。

 当宮および兼務神社である八坂神社はともに国指定・重要文化財であるため、毎年この時期には市の消防署から担当者が来られて現状の確認・指導など査察が行われます。
 
 本日は両社ともこの日にあたり、2名の担当者がお見えになりました。特に異常もなく、良好な状態であるというお墨付きをいただいたのですが、毎年この査察において何か腑に落ちない(否定的な意味合いではなく、どうにもならない違和感)を覚えます。
 それは、文化財であるということは当然建造物の歴史が古いものです。500年以上もの間、人々の篤い信仰の中心の場であり、神さまが鎮まる聖域に間違いありません。よって、私達神社の者であっても恐れながら安易に立ち入ることを遠慮する御本殿などに、何の拝礼もないまま・作業着で・制帽(帽子)を被ったまま上がる(入る)ことです。
 彼らに尊崇と畏敬の念をもって査察するよう求めることは不可能であり間違いなのかも知れません。しかし、日本人として、また神社を守る(火災など物理的に守るほか、信仰や尊厳など精神性を守る)代表者として、何か言葉にならない「もどかしさ」を感じてしまいます。
 


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(皆さんはどう思われるでしょうか。)


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