山口総鎮守 今八幡宮
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意義が薄れていく国民の祝日
2016年01月19日

 山口にしては割と積雪となった今日、早朝6時より、ある団体より依頼を受けて、セミナーで講演を行いました。

 講演テーマは任されていたのですが、極力宗教色が無いように、今回は「日本の祝祭日の意義」というようなテーマにさせてもらいました。
 要旨は、現在ある祝日(祭日は昭和23年7月より廃止のため、現在は全て祝日)も、多くは「その日」に意味があり成立したものが、何時の間にか「ハッピーマンデー」なる連休のために日がずらされたため、「その日」の意味・意義が分からなくなってしまったということです。
 たとえば、10月10日は長らく「体育の日」でした。日本が奇跡的な戦後復興を為した象徴でもある、東京オリンピックの開会式の日です。これが「10月第二月曜日」となったため、「開会式の日」という認識が薄れてしまいました。次の世代などには恐らく理解されないようになるのでしょう。
 こういったように、現在の祝日には全て意味・意義がありますが、多くの方は深く認識することなく、「お休みの日」と思われていることでしょう。もちろんそれでも構わないのですが、知っていて損はありませんし、先人の苦労を偲ぶ意味においても、忘れてほしくないことだと思います。
 なお、祝日には制定されていませんが、滋賀で水時計を初めて使用して時刻の観念を持った「時の記念日」や「石油石炭の献上(発見)」など、いまの私達には欠かせない恩恵ある日もあり、時代時代の人々の苦労や飛躍的な生活向上も契機となっています。


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