山口総鎮守 今八幡宮
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八坂神社・蟇股の写真撮影
2016年01月22日

 一度完成した本稿でしたが、アクシデントにより全てが消えてしまったために初めから書き直しです。「見たよ!」メールに励まされ、めげずに再度更新です。

 本日は、兼務する八坂神社の記録写真を撮影しました。
 良いカメラを未だ所有していないため、協力者のお力とカメラをお借りし、二人で撮影です。
 
 八坂神社は氏子を持たない崇敬神社であるため、通常は祈願参拝(お祓い)は、近くの本務である氏神様の今八幡宮で行っておりますが、市外では圧倒的に八坂神社の知名度が高く、県内外から観光旅行者が参拝・見学にお見えになります。これに際し、これまで無かったパンフレットを作成するため、掲載用の写真を撮るということです。
 まだ少し雪が残っていましたが、外観は既に撮影してあるものを使用し、建築上の特徴である蟇股(かえるまた)の撮影を主に行います。御本殿は国の重要文化財であり、蟇股はこの本殿に施される精緻な彫刻です。当時の芸術であり、梁と桁の重量を分散させる建築上の役割がありますが、のちの時代には建築技法が向上したため必要のなくなったものです。
 当社の建立時期である室町時代は、まだまだ必要部材であり、棟梁の腕が顕著に表れるところであり、「腕の見せ所」といったところですが、今八幡宮のものより格段に秀逸かつ面白味あるつくりとなっています。※感想はあくまでも主観です。
 氏神さまのお祭りが稲作に関わる春・秋が主体であることに対し、八坂神社は疫病退散(伝染病や夏場に衰える体力気力)を主眼に、英気を養う目的であるために祇園祭など「夏」がテーマですが、ここの蟇股もまた夏にこだわり、夏の野菜・果物・植物ばかり16個あり、500年も前の職人が作ったとは思えないユニークな内容となっています。全ては写真で紹介できませんが、この棟梁は遊び心のある、そしてこののち何百年も後世に残ることを想定して製作したようです。


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(へちま。どこか可愛らしい作風です。)

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(これは桃。当時は今より酸っぱい味だったようです。)


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