ひとつの神社に一人の神職が就いて、祭りの奉仕や日ごろの管理を行うことができれば良いのですが、神社数に対して神職が少ないという現状や、収入が無く専従の神職を置くことができない神社があるため、兼務する神社(本務とは別に掛けもつ神社)が出てきます。 神社には毎月決まったお祭りが行われますが、多くは本務神社だけ行うことで精一杯であるため、兼務神社では行うことができません。例えば、毎月朔日・15日には「月次祭」(つきなみさい)が行われますが、このほかにもお宮詣りや地鎮祭など多くの祭事を行います。そのため、兼務する全ての神社ではこの月次祭を行うことが困難であるため、やむを得ず本務神社だけで行うほかありません。 (その他、大祓式を始めとする祭事も同様です) 当宮は、十数年前までは前宮司の兼務神社であったため(本務神社は護國神社)上記の通り祭事も本務で行っていたため不十分でした。現在は当宮が本務であるため全ての祭事は行われております。
当宮裏手に鎮座する豊栄神社は、当宮と至近であるために、当宮の兼務神社と思われる方があります。そのため、新年の初詣や節分祭において、少なからず「どうして向う(豊栄)では祭りをしてないのか?」「あちらには誰も居ない」など言われる方があります。 あちらはあちらで、別宮司の本務神社である旨伝えるのですが、格式ある神社に神職不在をいぶかる方は少なくありません。この度も数人の方からお問合せをいただきましたが、近くというだけで、当宮の兼務社ではないためどうすることもできません。本務である以上、神職が常駐して対応する必要があろうかとは思いますが、当宮とは何ら関係のない神社であることをお知らせいたしておきます。
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