昨日の強風は、やはり「春一番」だったようです。 例年は、この風が本当の春をもたらすとされますが、今年はまだまだ一層寒さ厳しい日が続くようです。
神葬祭について過日記しましたが、やはり気候の極端な夏と冬に葬儀が多い気がします。 本日は、神葬祭ではありませんが、良く知る方のお通夜に参列いたしました。 この方は享年78歳でしたが、当宮の関係の中でも取り分け「八坂神社」と「築山神社」にご理解ある方とともに、気さくで親身な老紳士でした。 教員出身ののち、近隣の幼稚園の園長をお務めになっておられました。この方の教育なのか、またはこの方の後ろ姿をご覧になる先生方の自発的なものなのかは分かりませんが、若い先生が境内に園児を連れて時々「どんぐり拾い」などに見えたりします。その際、先生方が必ず園児たちに「神さまにご挨拶」として皆でお参りされます。境内を使わせて戴いた(遊ばせて戴いた)お礼でしょうか。微笑ましくも、立派な先生方であるといつも感心しております。 他の幼稚園(保育園)も複数遊びに来られますが、こちらはお参りせずにお帰りになります。まさか、今、流行りの「宗教儀礼の強要」など、「宗教施設」に連れて来てそのような非礼なことは言わないでしょうが、これは個人の礼儀の問題でしょう。礼儀が無い人が子どもたちに礼儀を教えることができるのか疑問に思いますが。 当宮の祭事予定もあります。境内に車両の出入りもあります。せめてお越しになる前には一報くらい欲しいものですがお構いなしです。こうした礼儀知らずを見るごとに、前記の立派な園長先生、立派な先生(もちろん随分お若い先生もいらっしゃいます)を目にするたび、尚更際だって感心するばかりです。 因みに、この幼稚園は、春秋の祭礼にはご参列になり、また平素のお礼としてお神酒のお供えや玉串料の奉納もなさる、何から何までも崇高で礼儀正しい皆さんです。 このような先生方に教えられた子どもたちは、きっと立派な大人のなっていくことでしょう。
園長先生が残された功績を偲ぶとともに、そのお志しは若い先生方にも確実に引き継がれています。
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