今日までの雨により、桜も完全に花を落としてしまいました。しかし、一瞬の鮮やかさがあるからこそ、桜が咲いているときの美しさを見出すことができます。 「自分に正直に」ということは、日本人の多くが常に心に刻んでいることです。もちろん、ときに思うようにならないこともありますが、それでも「正直」や「素直」ということを規範としてきたからこそ、現在の「世界に誇る技術」が生み出されてきた要因の一つでもあります。今や、車や電化製品のほか、食(料理や農産物)、衣類、化粧品に至るまで、日本の「モノ」は世界一の品質を誇るといっても間違いではありません。
たびたび「言い訳」や「他人(ひと)のせい」にする人があります。これは「正直」ではない行為です。例え間違っても、それを正直に認めてこそ、初めてそこから学ぶことがあり、何よりも人間として美しい心となって、やがては前記の「世界に誇る」という優れた技術を備えることに繋がることとなります。 自己の非を認めず、他人に責任を向け、都合の悪いときは「風邪を引きました」など病気を口実とはしたくないものです。 桜の一年を通し、何か学ぶことがあるように思います。
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