梅雨に入り、食べ物が傷みやすい時期となりました。保存料や添加物のない健康的な食品ほどカビが生えるということは、菌も好むという良い証拠です。(菌も生息できないほどの有害物質に汚染された食品が多いことは、人体に毒を取り入れているということで恐ろしいことです。)
我が国特有の「年功序列」や「長幼の序」といった伝統的美風は、恐らく古代から続く「年長者を敬う」という経験を重ねた人の良心的で的確な指導を受けていたことが、大陸伝来の儒教の教えでより強固となったものでしょう。これがやがて「お年寄りをいたわる」という配慮や「親を敬う」という人の優しさに繋がって行きます。 しかし困ったことに、これを勘違いしている人をたまに見受けます。 例えば「自分の入社(または卒業)が少しでも早かった」というだけの理由で先輩風を吹かす恥知らずには呆れて閉口してしまいます。もちろん、年齢の上下に関わらず、こういったことによる先輩後輩の関係は社会に存在します。ただし、「先輩らしい」態度、つまり面倒をみて、助言を与え、優しく親切に、困ったときは助け、後輩の失敗は自分の失敗と責任を被り、ときに悩みを聞きながら時間を共有する。という「先輩らしさ」を見せることなく、ただ「先輩」と口にするだけの傲慢な態度とは、無責任な「お山の大将」と内心、嘲笑するのみです。 「自分のほうが○○だから」という前に、それらしい姿をみせて手本となってもらいたいものです。
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