山口総鎮守 今八幡宮
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お土産
2016年06月27日

 ジメジメと湿度の高い毎日が続きますが、日本人は長らくこの時期この気候と付き合って(共存して)きましたので、日本家屋にはこうした時も快適に凌げる工夫があるはずですが、今やコンクリートを多用した建築構造であるため、先人の知恵がうまく活かされていないことが残念でもあります。その点、神社建築は日本家屋とは少し異なりますが、およそ踏襲していますのでまだ良いほうではないでしょうか。(人間の住まいが前提とされていない建物ですが、夏は涼しい造りとなっています。)

 神社としても、また個人的にもよく戴き物をしますが、今日は外国人の友人より久しぶりのメールにて「京都に行きましたので、お土産を送ります。」という嬉しい連絡をいただきました。
 遠く離れて住んでおり、また頻繁に会うこともない間柄ですが、このように気に掛けてくれる友は貴重な友人です。その品物や価値ではなく、「この人に贈ろう」と思ってくれる気持自体が有難く感じられ、何ら贈ることの無かった自分を恥ずかしく反省せねばなりません。
 
 先日の「万葉乙女の会」においては、ご自身で栽培されている山桃をお土産として袋いっぱい頂戴しました。かつて「桃」といえば日本においては中国伝来の山桃のことでした。現在の桃より赤く小さく酸っぱいのが特徴ですが、こちらも珍しく貴重な物です。
 イザナギの命(みこと)は、これを3個投げ付けて追手をかわし、黄泉の国(よみのくに)から帰って来られた、文字通り「よみがえ」りました。そうした記述があるということは、それだけ霊力を持つと信じられていた不思議な力(夏バテを防ぐ栄養価)として後世に伝えていることが分かります。
 優しく、ひと思いのある方々に恵まれていることは幸せなことです。
 


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(古事記にも深く関わるスサノヲの命。祇園祭も近づいてまいりました。)


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