神社においての備品(調度品)の購入や修復事業などは、通常、地域の方々(氏子崇敬者)によって行われます。これは神社にもよりますが、当宮のように予算が無い(お金が無い)という現実的な理由のほかに、皆が協力して事業を行うという自覚により、平素より維持運営に参画することで「私達のお宮である。私達が守る。」という強い自負が伝統的に根付いていることもあります。
今般、51年ものあいだ使用されていました拝殿の御簾があまりに老朽化し、更にお神輿を格納しております倉庫のシャッターも同じく40年以上経過したために錆びで開閉が困難となっており寄付を募りました。同時に、これまで床に直接置いていました随神像にキャスターつきの台座も設けました。既に設置されています2カ所の掲示板も含めて、これらにはかなりの経費が掛かりましたが約100名ほどの篤志ある方々によって全て賄うことができました。寄付をくださいました皆さまには、次回の社報にてご報告を兼ねて御礼状を送付いたします。 常夜燈講講員などの平素より関わりの深い皆さまに加え、イザというときに協力してくださる優れて温かい方々によって、神社の永い歴史はつくられていることが実感できました。
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