山口総鎮守 今八幡宮
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どんぐり拾い
2016年10月19日

 10月も下旬というのに夏日とはどういうことでしょう。
 昨日の当欄「運動会の応援歌」には、有難いことに3名の方からの反応メールがありました。答えはでていませんが、「面白い伝統があるのですね。」ということで、地元のお宮に親しんでいた(皆の遊び場であった)古き良き時代が垣間見える「応援歌」の伝統。テレビゲームの無い当時ならではです。

 境内の樹木のなかには、照葉樹であるシラカシなど、樫の類が多くあります。種類により多少異なりますが、この実がドングリであり、今まさに全盛であり毎日多数のドングリが落ちています。
 この時期は近隣の幼稚園・保育園の園児たちが先生引率のもと、このドングリ拾いにやってきます。本日は2組の団体があり、皆楽しそうに容器に一杯詰めて持って帰りました。
 
 しかし毎年思うことですが、子どもたちを引率して来られる各幼稚園(保育園)の先生たちには、明らかに「ある違い」が見られます。

 例えば、野田学園幼稚園の先生方はとても立派な方々です。事前に電話連絡にて訪問の旨を伝え、許可を得、帰り際には「ドングリを貰いましたので、神さまにお礼のお参りをしましょう。」と、園児たち皆で参拝してからお帰りになります。例えドングリとはいえ境内にあるもの、社務所の許可を得たとしても勝手に持ちかえることが憚られると、お参りをして「神さまにお礼」を言われることは当然なのかも知れませんが、見ていて素晴らしい行為であるといつも感心するところです。
 
 一方、本日の2組。毎年事前の連絡などありません。もしかしたら多くの車両が出入りする行事日ではなかろうか。お宮に迷惑な日ではなかろうか。などとは思わないのでしょうか。その場合、園児の安全面は心配ないのでしょうか。この日は行事はありませんでしたが、作業を行っていました。多数の子どもたちが境内で拾っていると、クルマの出し入れも思うようにできません。お帰りになるまで暫く待つことで、作業の段取りに多少支障をきたします。せめて事前に連絡があれば、その間クルマを用いない作業を行うことができましたが、こちらの都合はお構いなし。自分たち最優先です。
 
 子どもたちは無邪気に、元気よく「こんにちは!」と声を掛けてきます。「ドングリいっぱいひろったよ!」
 
 一方、先生方は何人も見えましたが、誰ひとりとして挨拶する人はいません。作業着とはいえ境内を動き回っていれば何かしら関係者と分かることでしょう。しかし全くの無言。これでよく園児を「教育」しているものです。
 帰り際は勿論、お参りなどありません。勝手に来て黙って帰る。反面教師としては素晴らしい「教育」です。
 
 子どもたちには何ら罪はありません。大いに遊びに来て欲しいと思います。しかし教諭の態度によって、その園自体の印象が悪くなってしまい、やがて来たことが迷惑にも思えてきます。
 
 電話連絡もさることながら、挨拶という最も基本ができない大人にならないよう、幼児期からの「教育」が大事であると思われます。
 





 
 


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