僅かな小雨が降ったり止んだりとする、どうもハッキリしない天候ですが、日曜日ということで早めの七五三詣りや初宮詣などのご参拝のお祝い児で境内は賑わいました。特に七五三詣りでは、祝い児のご両親のほか、両家の祖父母もお越しになることが多いため、大所帯でのお詣りとなります。また御朱印をお求めの方も非常に多い一日でした。
お祭り(お祓い)の合い間、境内において存じ上げるお医者さんご夫妻をお見掛けしました。他の場所では何度もお会いしていますが当宮では初めてお見掛けしました。(お越しになっていて、これまでお見掛けしなかっただけかも知れません。) ご挨拶に出向いたところ、ここでの再会をとてもお喜びになり、「私の(住んでいる)氏神さまですから。」と握手されました。お勤めの病院は日赤であるためすぐご近所でもあります。 ご自宅までは徒歩20分くらいと思いますが、境内をゆっくり散策されて徒歩でお帰りになりました。
理系分野の方、特に医療関係に携わる方は、物理的な生命科学をよく理解されているために神社や神さまという存在を「迷信」や「非合理」とあまり理解されないことが少なくありません。しかし、その「物理的」では解決できない「奇跡」ということが医療現場でも少なくないはずです。これこそ、先人が「神さまのしわざ」「神さまが助けて下さった」とする最後の、僅かな、物理では解明できない部分として敬ってきたものです。 今日のお医者さんはそれをよく分かったうえで、科学技術的な分野と精神的な存在とが表裏一体として人々に作用(機能)していると思われており、私達と意を同じくする数少ない先生です。 物理的思考により「証拠」「根拠」でのみ世の中を解明しようとすることはできませんが、精神的な拠り所があってこそ、ゆとりある文化的な生活をおくることができると思われます。
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