いつの間にか日が暮れる時間が早くなりました。屋外での作業など終えようと時計を見ると、まだ5時くらいだったりします。このままあっと言う間に年末を迎えるようになるのでしょうか。
現在の一般的な住宅では既に、段差のないバリアフリーが当たり前のようになっています。つまづく心配もないため年配者にとっても優しい設計となっているようです。 当宮は古い建造物であるため、バリアフリーなど勿論ありません。敷居をまたぐことで、別の部屋に入ることを意識させる構造です。しかし今の時代、そうとばかりは言っていることはできず、楼門から渡り廊下が一段低くなっており、さらに拝殿の上り口高くなっているうえに戸の敷居があるため二重に高くなっています。これではお年寄りなど昇殿困難なうえ、七五三などで来てくれる幼児も転ぶ心配があります。年末年始など夜間も見えづらく危険ともなります。よって、安全第一を考えて新年までに間に合うよう、分割設置式により段差をなくす台をつくることといたしました。文化財建造物であるため、完全な設置はできませんが、建物を傷めずに(釘などを使わない)持ち運びできる構造となります。 本日は設計士さんが採寸にお見えになりました。 元気になるためにお参りに来られるのに、ケガをされては困ります。安心にお詣りできる環境を考えて、すぐに実行していきたいと思います。
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