山口総鎮守 今八幡宮
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続・朔日参り
2016年11月02日

 夜間、吐く息が白くなっていました。「涼しい」からいつの間にか「寒い」と感じるようになりました。

 昨日の当欄につきまして、読者より純粋なご質問をいただきました。
 「朔日」とはどういうことですか?

 「朔日(ついたち)」とは、各月のはじめの日、一日のことで、1月のみ「元日」と称して朔日とは言いません。例えば、5月1日は通常「ごがつ・ついたち」と言い、「ごがつ・いちにち」とは読みません。このため、正確には「5月1日」ではなく「5月朔日」と記します。
 「ついたち」とは、月の満ち欠けで暦を読んでいた旧暦において、月が太陽と同じ位置と重なることで見えにくく、月が細く立っているように見えるため、「月立ち」(つきたち)からきています。現在は新暦であるため異なりますが、電気の無い時代、昔の人は夜空を見上げてそのような風流なことを思いました。
 旧暦の8月朔日は八朔(はっさく)と言い、田の虫除けのお祭りが行われます。またこの頃食べることが出来る柑橘類(大きいミカンのようなもの)をハッサクと言います。

 朔日は月が改まり、気候や心も改まる新しい月に変わります。「お詣り」を兼ねて、神社に足を運んで清い空気を感じてみてはどうでしょうか。
 


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