山口総鎮守 今八幡宮
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「らしさ」を否定する精一杯の抵抗
2016年11月11日

 昨日の「イメージ」に関する有難いご感想を複数頂戴しました。
 
 「手先が器用なのも日本人の特徴ですね」「東北の人は我慢強いと言いますが、震災のときにそれが発揮されましたね。」「母親は九州出身です。九州男児は亭主関白が多いため、女性は男を支えることが身に染みついており、それで家庭は上手く回っています。」 「『江戸っ子(東京の下町)は気が短い』というのは今もそうなのでしょうか?」「高知県の人は酒が強い」など。なるほど、確かにそうですね!

 県民性は今もなお強く残っています。「方言は国の手形」というように、特徴もまたその人々を表すひとつの基準となります。なかには自国に誇りを持てないのでしょうか、卑屈になってしまい「全ての人を計算して平均的な数値を算出したものなら、平均以下の人は得をしていることになる。」などと認識不足の稀有な人がいるようですが、上記の例は一般的に言われており、凡そ通例となり一般社会に流布しているものです。これはどうやって「全ての人の計算」などとなったのでしょうか?どうしてこのように言われていることなのでしょうか?なぜ観光旅行者が増えたのでしょうか?
  
 「東北人で我慢できない人は得している。」「九州の女性で男勝りは得している。」「江戸っ子で穏やかな人は得している。」「高知県人で酒が弱い人は得している。」
 
 「○○らしくない」という発想はありますが、「得」などという利害を追求する卑小な発想は聞いたことがありませんが、そういう考え方もごく少数あるようです。日本は言論の自由、表現の自由、結社の自由など様々な自由が保障されていますが、自由に慣れていない国の人は戸惑うようです。
 
 「○○県民は、こういうときには、こうする。」と、一般的な慣習を取り上げた「秘密の県民ショー」という人気長寿番組があります。ここでは勿論「得」などという言葉は出てきません。否定する県民からのクレームが続くと番組は存続していないはずですね。あくまでも「県民の多数の印象が登場します」。
 意固地になってまで頑(かたく)なに否定しつづける理由は、見られたくない(知られたくない)国民性をひた向きに隠そうとする精一杯の抵抗でしょうか。ムキになるほど、良くその国の国民性の本性が現れています。 

 「○○らしさ」を表す言葉。例えば「京都の女性らしい」や「海の男らしい」というイメージや言葉も悪い表現なのでしょうか?
 恐らく、「平均的な計算以下」で「得」する人が出てくるので、いけない間違った表現ということになるのでしょう。
 
 


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