数日前、正しい参拝作法を身につけられている方が、お詣りの仕方をまだ知らない方に教えてあげているという美しい光景を目にしました。ささやかながらも嬉しくなる気持ちでした。今度はこの教えてもらった方が、また別の方に教えてあげるということに繋がってくれることを期待します。
昨日は本来の七五三詣りの日でした。平日であったためにお詣りは少なかったのですが、自営業の方など時間に都合がつくご家族がお見えになりました。「本来の日」は理由があってその日になっています。この日にお詣りするということは意義あることです。
午後から「交通安全」のお祓いにお越しになった方がありました。新車の「車祓い」ではなく、「交通安全」のお祓いです。たびたびお越しになる方でしたので、お帰りの際に少しお話しをいたしましたところ、「色々あって、昨日（長年勤めた）仕事を辞めました。明日からは新たな職場で働きますが、転職のご報告とクルマを使う仕事なので交通安全のお詣りに来ました。」ということでした。何とも律儀で感心な方です。
元々は身体が弱く、ぜんそくが酷かったそうです。
「随分以前、喘息で苦しくて辛かったのですが、どの病院やどの薬でも良くなりませんでした。最後の最後にこちらに参拝して回復を祈ったところ、翌日から楽になり、次第に治ってしまいました。それ以来ここの神さまには感謝して、ことあるごとにご報告に来ます。」
そのようなことがあったとは、お話しをされるまで存じませんでしたが、神さまは必ず誠実な方を見捨てたりはされません。一所懸命な方には、そっと背中を押してくれると思います。この「そっと」の部分だけは、人間や病院、薬ではどうにもならない部分であると思います。この度の転職に関するご報告の参拝も、この方のこうした誠実なお人柄を表しており、こういう方であれば新たな職場でもきっと上手く活躍していかれることでしょう。
見習うべき立派な姿です。
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