境内をより安全に、より参拝し易くを考えていますが、広い境内ということもあり、何をするにも随分経費が掛かるものでなかなか難しいところです。自分でできる範囲は全て行いますが、そうではない部分も多々あります。
都会では至る所で目にするスターバックス・コーヒーですが、昨年鳥取県の出店により、全ての都道府県にできたそうです。注目を浴びて流行語にもなった、知事さんの気骨ある「スタバよりスナバ(鳥取砂丘)」のお言葉も、今では何だったのだろうかと虚しく思えてきます。 山口県は既に2店くらいあるようですが、県庁所在地に無い唯一の県だそうです。これを誇りとすべきと思っていたところ、来夏には出店が決まったようで、テレビで発表するという田舎ぶりが露呈されました。 このアメリカ発祥のコーヒーチェーン店ですが、人気の「キャラメル・フラペチーノ」に入れられている砂糖の量は、トールサイズで45グラム(角砂糖13個分)、「ホット・チョコレート(ココア)」ショートサイズで24グラム(同6.9個分)というものです。白糖を摂取しない生活は現代人には困難ですが、あまりに多すぎると思われます。またカプチーノを始めとして使われているミルクは全て添加物を使用した加工乳であるほか、そこに用いられている豆乳は遺伝子組み換え大豆であることなど、決して健康的といえるものではないようです。 これらを飲む・飲まないの選択は個人の自由ですが、テレビで出店を歓迎することに些か疑問を持ってしまいます。 こういうことを言い出せば、ジュースや缶コーヒーも同様となりキリがありませんが。 問題は添加物だけではなく、あのロゴ入りカップを手に颯爽と歩く姿を「都会的でカッコいい」と思っている人が少なからずいる現状にもあります。「歩きながら食べる・飲む」ということが、品位の落ちる哀れな姿であることに早く気付いて貰いたいものです。 日本には、文化の違う国からやって来たものを排除せず受け入れるという寛容な文化があるのは確かですが、「そのまま」では外国の模倣(二番手)となるために日本風に調整して「独自のもの」として受け入れてきました。 公衆の面前で化粧をする風習は外国にはない「独自」の恥かも知れませんが、歩きながら紙カップで飲む「模倣」は、せめて座って飲むようにしたいものです。
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