昨日は中市商店街の商売繁昌守護である恵比寿神社の例祭でした。これに合わせて「中市えびすまつり」も開催され、多くの方で賑わったようです。 お祭りに際し、井筒屋さん前にある魚屋「波柄」さんにお供えに用いる鯛を注文しようとしたところ、「注文などではなく、恵比寿鯛を奉納するつもりです!」という有難いお申し出。これまでは近くの市場にある魚屋さんで購入していましたが、こんなにも奇特で志し高い魚屋さんは他にはありません。店主は旧知ということもありますが、いつも何かにつけて奉納してくださる高潔な青年です。(土用の丑の日には、うな重を沢山奉納してくれます。) 皆さんは、恵比寿さまが抱えておられる鯛は「真鯛」と思っていませんか?この目の大きな「えびす鯛」を抱えていらっしゃいます。このことをご存じであった店主には、更に脱帽するところです。
南米コロンビアで日本人大学生が殺害されるという悲惨な事件が起こりました。強盗を追い掛けたときに銃殺されたということです。 この国立大学4年生の優秀な学生は、国際情勢を知る為に一年間休学して発展途上国を見て回っている最中でした。 日本が世界一治安が良く、安全であることは間違いありません。厳密に世界一かどうかは言い切れませんが、1億人以上が生活する都市国家においては間違いないでしょう。 一方、南米は世界有数の治安が不安な国であることは、さきのリオ・オリンピックでも明らかでしたが、コロンビアも麻薬犯罪や殺人の年間発生数は世界有数であり、殺人件数は年間3万人という想像を絶する数です。毎日82人殺されている計算は、これが日常的といわざるを得ません。更に、殺人者を収容する刑務所がどこも一杯であるため、数人殺害した殺人犯であれば収容されずにすぐ釈放される現状にも問題があります。 こうした危険地帯に、世界一平和で安全な国から若者が、いわゆる「バック・パッカー」として一人旅するということは、どういうことか知る必要(周りの大人が知らせる必要)があります。「行かない」ことが一番良いのですが、もし行く選択をしたのであれば、「都市のなかでも危険地帯には足を運ばない」「強盗に遭ったときは素直に差し出し、追わない」ということは基本です。
この世界一安全な国の神社においても、稀に「賽銭泥棒」があります。あるとき、夜間に近隣住民から通報がありました。(本当は警察に通報してください) 深夜の静寂な境内に行ってみると、お賽銭箱の鍵を金属切断工具で破っている最中でしたが、こちらの足音に気づいたようです。 相手がどのような人物か分からないとき、「やってはいけないこと」として、「静かに近づいて捕まえる」ということです。逃げ場を失った人は何をしてくるか分かりません。刃物や工具で襲ってくることは想定済みです。大事なことは、来たことを知らせるためにわざと「足音(物音)を立てて近づく」相手に逃げ道を与えるべく、遠くから「こら」などと声を出すことです。捕まえたり追いかけることはせず、逃がしてやれば良いのです。(お賽銭は毎日回収しています。回収後の、僅か数十円で命を危険に晒すことはありません。) 「良寛さん」のような人格で居るよう心がけていますが、そう甘い考えでは生きて居られないこともあります。 こうして考えるとき、世界で安全な場所というのは無いのかも知れません。しかし、危険を回避することは出来ることです。最終的には自分の身は自分で守るしかありません。世界を旅するとき、これらをよく踏まえたうえの自己責任が問われることでしょう。
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