山口総鎮守 今八幡宮
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万葉乙女の会・記念日
2016年11月25日

 風が冷たく、寒いと思う一日でした。東京を始め、関東地方では降雪があったようで、この時期には相当久しぶりの雪であったようです。

 昨日は恒例の古事記輪読会「万葉乙女の会」が開催されました。
 ある記念日でもあり、参加者はいつもより多く賑やかなひとときとなりました。
 
 防府よりお越しになったご夫婦。
 「古事記の勉強会をされていることは素晴らしいことですね。」
 無農薬栽培の古代にならったハゼ掛けの新米(玄米)と黒米を2組お持ちになり、「是非宮司さんのお宮に奉納していただきたくてお持ちしました。○○さん(乙女の会)が購入してお宮にお供えしたいということでしたが、そうであれば購入などではなく私からご奉納させてください。」
 何と言う高邁なお志しをお持ちの方でしょうか。このためにお越しになったようです。この実直で高潔な方に感激するとともに、「購入して奉納」されようとした方に対しても、深い尊敬と感謝の念を抱かざるを得ません。翌日(本日)御神前にお供えいたすことをお伝えいたし、御礼を申し上げました。
 
 過日当欄においてご紹介いたしました「鮮魚の奉納」にて、太刀魚を奉納された方に送られた漁師さんもお越しになりました。漁業のほか音楽活動もなさっており、記念日に相応しい素晴らしい歌を、ピアノの弾き語りとして2曲ご披露されました。ご自身のCDも頂戴しました。
 このために、遠く周防大島からお越しの方が二組もあります。
 こうした純粋で心豊かな方々が、記念日であることに集う(駆け付ける)ということで、人やお店が如何に皆さんから慕われているかということを改めて実感しました。「類は人を呼ぶ」とは、通常悪い例えで用いられますが、まさに「素晴らしい方の周りには、素晴らしい方が集まる」といった、あえて反対の意味で用いりたくなる環境です。

 古事記本文に入りましたが、今回も再び難解な箇所です。普通にはほとんど解せないところですが、驚くことに皆さんかなり理解されて読むことができています。系図を求めると、すぐサッと出てきます。異なった解説には、「ここにはこのように書いてあります。」と別の解釈が入ります。質問を求めると、解答に窮する高レベルな質問が次々に出てきます。また窮したときには別の方が「こうだと思います。」という助け舟を出してくださいます。
 何とも嬉しく、感激する皆さんの意欲の数々でしょうか。もう全員が先生であるといっても間違いではなく、これほどの向学心と着実な成果は、これ以上無い喜びです。

 休憩に入り、今回はオーガニック・チョコレートケーキが皆さんにお出しされました。
 チョコレートは勿論、全てオーガニックに徹してつくられたケーキは、いつも通り「体に悪いもの」を一切排除した健康的なものであり、安心して口に運べます。
 クリームは豆腐、甘味は砂糖不使用でメープルシロップ、小麦粉不使用で玄米粉、一緒にいただいたオーガニックコーヒーですが、添えられた砂糖は喜界島のサトウキビ、ミルクに至るまで全てが徹してあります。何から何まで、手間の掛かった贅沢で高級な数々をいただくことで、浄化された身体が生き返った感覚となり喜んでいるということが実感できます。
 
 努力により「皆が講師」である読解力をもたれていることは言うまでもありません。
 松下村塾と同じく、「皆が先生であり、皆が学ぶ生徒」と同じ理念が、ここでは確実に示されています。


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