山口総鎮守 今八幡宮
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食の世界遺産
2016年12月02日

 お肉は普段口にしませんが、稀に食します。先日、久しぶりに粗悪な輸入肉を口にして一日体調がすぐれませんでした。どうせなら、せめて和牛でならないと今更ながら痛感しました。

 和食が世界的にも優れていることは言うまでもありません。季節感や色どり、食器の美しさや繊細な盛り付けなど、細部に至る気遣いのほか、日本人の「食のマナー」も最高レベルにあると思われます。

 先日ある場所で食事をしていたところ、「犬食い」(ブタ食いともいう)をしている大人を見かけました。
 気の毒で憐れな方であると、見ないようにしてあげました。

 別の日、隣に「クチャクチャ」と音を立てて食べる人が座りました。
 「気の毒な人・・」などと言ってられません。幸せなはずの食事の時間、明らかに周りを不快にし、迷惑を掛けている行為です。
 以前、このような人を注意している勇気ある紳士がいましたが、まだそこまでは到達していません。
 
 「何て非常識な人であろうか」。「いや本人ではなく、キチンとした躾をしなかった親が悪いのだろう」。「いや、もしかすると、家庭の事情で親が居なかったのかもしれない」。「いやいや、本人も既にいい社会人。躾など関係なく、自分で自覚して直すべきだろう」。

 などど思っているうちに食事も終わり、不快なひととき、足早に店を後にしました。
 
 ・お茶をのむとき、湯呑(コップ)は右手で持って左手は底に添える。(決して箸を持ったまま、もう片方の手で飲み物を飲まない。)
 ・お茶碗を抱える左手は、四指を揃えて高台(茶碗の底)を下から支える。(これが出来ている人は世間に一割もいないように見えます。)
 親が教えたあとは、自分のこと。フランスなどでは、洋食のマナーも厳しく存在するはずです。
 
 美しい作法には美しい魂が宿ります。食べ物は神さまからの頂き物。美しい食べ方は、生産者さんに対する感謝や、調理してくださった方への感謝、給仕してくださった方、ご馳走してくださった方への感謝など、関わる全ての人に対する感謝につながると思います。
 
 食の世界遺産とは、食べ方も含まれるものと勝手に解釈しています。


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