増税前の駆け込み需要なのでしょうか、住居の建築が多いようで地鎮祭がかなり頻繁に続いています。お祓いに出向しました家には、常に立派で心地よいお住まいとなりますよう念じております。
日本語には大きく分けて「音読み」「訓読み」「外来語」のほかに、「大和言葉」があります。 漢語が中国の影響を受けて取り入れられた言葉であることに対し、大和言葉は我が国独自の言葉となります。 例えば、「良いお天気ですね。」の場合、「天気」は漢語で中国語です。これを大和言葉で表すと、「良いお日和ですね。」となり、何か柔らかくやさしい響きに感じることは「純日本的」であるからなのでしょう。 若者言葉のようで、実は意外にも古い大和言葉もあります。 「タメ口」や「シカト(鹿頭)」がそうです。あまり良い言葉ではありませんが、江戸時代からあるものです。 「すみませんが・・・」と呼びかけるより、「恐れ入りますが・・・」のほうが謙虚さが伝わります。 「案外」→「思いのほか」 「行きづらい」→「敷居が高い」 「一所懸命(一生懸命ではありません)」→「ひたむき」 数多くありますが、どれも雅でやさしく美しい響きを感じます。 神社で奏上する祝詞では、固有名詞以外(会社名など)の漢語は使用しません。全て大和言葉となります。(「古事記」の本文にも音読みはありません。厳密には書名も「こじき」ではなく「ふることぶみ」と読みますが、一般的に便宜上「こじき」と読んでいます。)
言葉ひとつで相手の感情を悪くさせたり、誤った伝わり方(受け取られ方)をすることがありますが、大和言葉を用いるとやんわりと優しく包んだ伝わり方となりますので、是非お勧めします。
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