山口総鎮守 今八幡宮
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本物を見極める
2016年12月06日

 安倍首相の在任期間が戦後4番目となった、という報道と同じ日、ニュージーランドの首相が家族と過ごす時間を設けたいという理由で突然の辞任。「期間の長短より中身を見てほしい」。というコメントを残していました。
 
 長門にある、とある神社が突如全国的に有名になり、海外からの旅行者も訪れるほどの人気スポットとなっているそうです。多くの朱鳥居と背景の日本海の景観が良いのでしょう。
 
 この神社は、当宮のように昔から鎮座する土地の神さま、一般的・伝統的な神社神道の神社ではなく、僅か30数年前に新しく作られた新興の神社のようです。よって、同県の同業といえどもお付き合いは皆無となります。
 
 神さまへのお供え物のひとつであるお賽銭を、何故か鳥居に向けて投げ入れ、「日本一、入れにくいお賽銭」ということを名物にされるなど、一般のお宮では決して行わないことをなさっておることなどは、品位の是非はともかく伝統ある神社と大きく異なることです。
 
 信教の自由(どの宗教を信じても自由)や、宗教を立ちあげる自由(一定の基準を満たせば)があります。よって、誰でも「明日から○○神社をつくろう」と思えば作ることが出来ます。しかし、何百年もの間、地域の人々に支えられて信仰されてきた神社と、思い付きで始めた新興宗教の神社、重みは勿論違います。思い付きで「辞める(廃業)」するのかも知れません。
 これらの違いをよく考えたうえで参拝して欲しいものであると思いましたが、恐らく参拝者は真心のこもった「信仰」ではなく、「一応、話題の所だから行ってみよう」。という軽い気持ちなのでしょう。話題の所で写真を撮ればそれで満足であり、毎日・毎月お詣りすることなどはないようです。
 
 果たして100年後、更には500年後にこうした「神社?」がどのようになっているのか、興味深いものです。


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