更新が遅れたからでしょうか、「見たよ」メールを複数頂きました。ご心配をお掛けしましたが、「そういう」事情でした。
紳士A氏より、「暫く『見たよ』メールできずにスミマセン。」 とんでもない。時節柄、お忙しいなか、いつも有難うございます! 県内の遠方にて神式(神道式)の葬儀があったそうです。初めて神式をご経験されたそうで、「葬儀でも『祝詞』と言うのですね。祝詞はお祝い事だけかと思っていました。」 その通りです。先方の神職さん(若しくは司会者?)の間違いでしょうか、祝詞はお祝い事だけです。葬儀の場合は「祭詞(さいし)」や「誄詞」(るいし)と称します。葬儀に「祭」の文字は違和感があるかも知れませんが、「まつり・まつる」は「神まつり」であり、故人がこれから神さま(祖霊・家の神)として祀られる「まつり」ということです。よって、祝詞とは言わず祭詞が正しい呼び方となります。 仏教では現世が修行で苦しい時期、来世が救われる極楽とすると、亡くなることはお祝いと考える場合もあるようですが、神道では現世が全てであるため、どのような場合であっても人が亡くなることは悲しいことです。故人の功績を称え、顕彰する祭詞を奏上いたします。 無宗教と言われる日本人ですが、葬儀は多くの人が宗教を意識する数少ない儀式となります。最近は仏教を改宗して神道になる方も増えてきました。(最近もありました) 長い期間、葬儀は仏教が担ってきたため、神道の葬儀は地域性が濃く、確立していない部分も多いのですが、故人を称えて神さまとなってもらうという儀礼のひとつです。
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