山口総鎮守 今八幡宮
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火の神様
2016年12月22日

 猛烈な強風の一日、境内も落ち葉でひどいことになっています。
 落ち葉掃除だけは毎年、年末のうちに事前に行っても意味なく、結局大晦日に行うことになります。この際、大祓式に参列された方にもお手伝いしてもらうかも知れません。その方が参列者が増えることがあります。雪かきがないだけでも良いと思わねばなりません。

 各地で火災が起きています。新年を控えた年末の頃、気の毒としか言いようがありません。延焼被害を受けられた方にはお見舞い申し上げます。
 
 人間の文明の歴史は火の発見から飛躍的に向上しました。この発見により、それまで生で食べていたものを焼く・煮る・茹でるなどの調理法により、堅いものでも食することが可能となりました。
 一方で、火傷や火災などの恐怖も覚え、畏怖畏敬を備えた「火の神」が宿ると考えました。
 火の神さまは『古事記』にはイザナミの命が「火之迦具土神」を生んだことで焼け死んでしまいました。このとき、ほかに2柱の火の神(焼く力・輝く力)を神格化した神様と併せて3柱の火の神が登場します。イザナミほど重要な登場人物が亡くなるほどのことです。当時でも火災やそれによる焼死、火傷による死もあったことでしょう。恐れ用心すべき教訓として伝えられています。それは、「火に感謝する」ことは勿論、「火を恐れ、用心する」ことも教示しています。

 現在は全国の「秋葉神社」と呼ばれる神社が火の神様をおまつりされる代表的なお宮です。(山口では湯田)
 因みに、東京の電気街やアニメの聖地で有名な「秋葉原(あきはばら)」も、かつて周辺で火災が頻発したために秋葉神社をおまつりして「秋葉の原」というところからきています。
 全ては神様に通じています。
 
 
 


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