山口総鎮守 今八幡宮
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万葉乙女の会・忘年会
2016年12月24日

 ハッキリしない天候の一日、一の坂川沿いにできる石碑の施工に際し、地鎮祭に伺いました。これから製作されるもので、除幕式は来年のホタル祭り初日です。

 昨日は恒例の古事記輪読会である万葉乙女の会が、歳末の多忙期にも関わらず8名がお集まりになり開催されました。
 師走で用事も多いであろうということで、今月は1回だけの開催となりましたが、今回は終了後に忘年会としてお食事を頂くこととなっています。よって、本文は1時間だけで切り上げます。
 
 まず本文ですが、歌謡が集中する箇所です。かなり長い歌であり、言葉の解釈は相当難解です。テキストを解説している監修者(著名な研究者)でさえ、「語義不詳」という箇所がいくつもあります。ただでさえ難解な古代語に加え、歌という「枕言葉」を多用し、雅に遠まわしな表現を使用するためこのようになります。恐らく、当時の人でも分かりにくかった(分かる人は少なかった)と思われます。

 予定通り一時間で終え、これからはお食事会となります。
 準備のためしばらく席を外し、ご用意できたようで再び戻りましたら、まず初めにかわいい小さな器がいくつも並んでいます。色んな種類を少しずつ頂けるということはとても贅沢な頂き方です。一見して、このために相当な準備と時間、献立の検討を要したことが分かります。
 店主のお母様が一品一品ご丁寧にお料理の説明を行ってくださいます。素材・産地・製法・器に至るまで、穏やかなお言葉ながら、そこには安全で自信ある食材を用いたプロとしての自負を持った確たる信念がはっきりと窺えます。
 次々と運ばれてくる料理は、手際良い給仕からも「熱い物は熱いうちに」との真心が伝わります。
 いつもながら、無添加・無農薬は勿論、砂糖・牛乳不使用、水に至るまで水道水不使用という徹底ぶりです。これらを使わないために代替素材を用いるため、そこで更に時間と手間が掛かっています。
 皆さん料理の数々に感嘆しながら写真をお撮りになっています。 会話も進み、こうした機会でよりお互いを知ることにも繋がりました。
 適度な間隔を置いて次の器が運ばれてきます。その都度少し緊張感があることは、全てが店主の考え選び抜かれた、手の込んだ渾身の料理であることに対して無意識に身体が反応する敬意であろうと思います。そこには一切のスキや妥協を見出すことは不可能です。
 最後に野菜コーヒーを頂いて、皆さんとともに健康に満たされた料理を楽しみました。
 品のある少量づつの料理は、「もう少し食べたい」という余韻を残して終えることも含めた全てが、このコースのストーリーではないでしょうか。
 一年中同じメニュー、同じ味というお店とは遥かに異なる、かなり手間を掛けた料理の数々は、我が国でかつて当たり前であった本来の和食というものが、今ではこれほど苦労せねば作ること(食材の入手も)が困難で貴重なものとなっていることを実感させてもらうこととなりました。
 
 


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