山口総鎮守 今八幡宮
詳細ページ 新着情報 

どんど焼きの意味
2017年01月16日

 予報通りの大雪。こういう日は予定外の外出は極力避けた方が安全のためには良いと思われます。お勤めも、バスなどの公共交通機関を利用されたほうが良いでしょう。

 応援メールを毎日頂きますが、誤字を知らせてくださった方がありました。キーボードの打ち間違い一つで全く意味の異なる言葉や、意味の無い言葉になってしまいます。今後も誤りがありましたらご遠慮なくお知らせ願います。

 昨日のどんど焼きには、悪天候にも関わらず多くの方がお越しになりましたことは既にお知らせいたしましたが、どんど焼きの意味についてのご質問がありましたので、あくまでも当方の解釈ですがお答え申し上げます。

 まず言葉ですが、「どんど焼き」の「どんど」とは門松などの竹を燃やしたときの「ドン」という音を表しています。竹は節があるため、節の空気に熱の圧力が掛かり大きな音を出します。アパートやマンションでは門松を設けられませんが、かつては多くの家で設けていたため、常に大きな音を出していたところからこういう呼ばれ方となりました。またこれ以前は「左義長(さぎちょう)」と呼ばれておりました。現在でも祇園祭で「鷺の舞」が行われるのは、この「さぎ」に掛けたものです。
 
 どんど焼きの目的は、新年にお越しになった歳神さまをお送りすることです。これをもって、「もう正月ではない」「正月気分から脱す」ということになります。「新年あけましておめでとうございます。」とは言わず、「今年もよろしくおねがいいたします。」ということに留め言い換えます。神様を火(炎)によってお見送りすることは、盆の送り火と同じ発想です。火は清いものであるということは、全てを燃やして無にしてしまうためです。(同様に、水も全てを洗い流すために清いものです。)

 初詣は三が日あり、氏神さまにお詣りしても同一地域や神社関係者の方と会って挨拶する機会がない場合もあります。このため、15日の小正月(どんど焼き)に行って、皆さんと会い、交わることで挨拶の機会を得、親睦融和を図ること(地域コミュニティー)が最大の目的の催しです。そして、近年多い学校などのグラウンドでどんど焼きを行うことは本来の目的が失われて意味がありません。必ず氏神さま(崇敬神社でも駄目)に詣でることを先人は言い残し伝えた伝統行事です。


[ もどる ]
 
今八幡宮
今八幡宮社務所 〒753-0092 山口県山口市八幡馬場22
  TEL 083-922-0083 FAX 083-922-0312  お問い合わせ