昨日も暖かく穏やかな一日でした。寒中の陽気はホッとするひとときです。感想メールも有難うございます。
稀なことですが、お賽銭のなかに古いおさつ(旧紙幣)が入っていることがあります。保管されていたものをお出しになったのでしょうか、古い紙幣であっても、銀行に持って行けば価値は同じものとなります。 少年期に昭和時代を過ごした者として、「聖徳太子」は当時、何をされた方かは良くわかなないけど、「昔の偉い人」という認識でした。事実、一万円札と五千円札の肖像画は聖徳太子でした。高額紙幣に二つも取り上げられていました。 最近の歴史研究では、この聖徳太子の実在自体が疑問視されているそうです。実在の有無はともかく、呼称の「聖徳太子」というのは死後100年経てから付けられたものということで、今後は教科書に「厩戸王(うまやどのおう)」とされるということ。「聖徳太子」の呼称はなくなってしまいます。違和感や寂しさを感じてしまいます。 思い起こせば、聖徳太子や伊藤博文、岩倉具視など、国家建設に大きく寄与された錚々たる偉大な人物が描かれていました。自ずとお金に対する敬意、重さが伝わってくるような気がします。 現在はどうでしょうか。福澤諭吉、樋口一葉、夏目漱石。思想家と作家です。あまり流通していませんが、二千円札に至っては人物ではなく沖縄の門(守禮門)となっています。 善し悪しは別として、流通しない紙幣の理由が何となくわかります。 アメリカの硬貨(コイン)は、一方の面は州ごとに異なっており、その州オリジナルの図案となっています。 昔の紙幣を懐かしく眺め、お金のずっしりと重い価値を感じたひとときでした。
|