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流行語
2017年03月03日

 報道では、またしても警察官の猥褻事件。ほぼ毎日どこかの警察官が逮捕または起訴、書類送検されています。どうしてこの職業の方々はこの犯罪ばかりに偏るのでしょうか。暇で時間が余っているので行うことと、逮捕権を盾に職業的な優位性が自分を狂わせてしまいます。謙虚さを忘れず、市民の僕であることを自覚していれば生じないことです。

 言葉を大事にする職業という自覚のもと、流行語は使いません。使っている人は自由ですが、発言に重々しさが無くなってしまいます。時に信用にも欠けてしまうのではないでしょうか。
 流行語の持つ弊害(当初は良い意味のつもりであった)のひとつに、事の重大さを薄めて柔らかくすることがあります。
 
 例えば「離婚」という、本来は負い目ともなり兼ねないことを「バツイチ」と言い換えることで、あっけらかんとした軽いニュアンスとしてしまいます。結婚を「軽いノリ」や「その場の勢い」でした結果、我慢することなくすぐ離婚してしまうことは現在の離婚率の高さに表れています。
 「でき婚」などは、恥ずかしさを隠し、あたかもおめでたいことにすり替えた言い方です。「授かり婚」などとともに、それまでの日本人の倫理観を変えてしまいました。
 「イケメン」などは、「イケてるメン(男性)」など、そもそも誤った解釈をしている人がいます。本来は「いかした面(顔)」のことだったのですが、韻を踏んだだけの「イクメン(育児を行う男性)」の登場により同じ「メン」と紛らわしくなりました。
 「男前」「二枚目」「ハンサム」「端正な顔立ち」などの正統な言い方がもはや「古い」と笑われる時代となってしまいましたが、「二枚目」や「三枚目」なども歌舞伎役者の貼り出された錦絵の順番のことであることを思えば、これも元は流行語であったのかも知れません。

 言葉は生き物。殆どはすぐに無くなってしまう言葉と思われますが、百年二百年と使い続けられていくのであれば流行語ではなく立派な日本語となります。
 言葉遣いはその人自身を表します。言葉を大事に、流行語はむやみに使いたくない言葉です。
 


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