山口総鎮守 今八幡宮
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時間
2017年06月11日

 程よい晴天の昨日、こうした気候によるものでしょうか、何となく「のんびりした時間」が過ぎていきます。お蔭で事務作業や御社殿の清掃もはかどりました。

 昨日は「時の記念日」。第38代・天智天皇が大津宮(滋賀)で漏刻(水時計)を設けられて、初めて「時刻」という概念を国民に意識させた日です。恐らく、定時には政務所から鐘を鳴らし、それによって人々に、例えば正午などの時刻を知らせたのでしょう。『日本書紀』によると、天智天皇10年(西暦671年)6月10日、天皇が自らお作りになられたものであると記述されています。

 それまでの人々は時間の概念が無かったため、役人も役所に出勤する時刻は皆バラバラでした。当時の役人は早朝より午前中政務を行い、午後からは家に戻って農業などを行います。しかし、人によって出勤時間がいい加減であったため、怠ける人はお昼前に来る場合もありました。これを改善するため、出勤時間を決めて遅刻者は許されなくなり入り口の門が閉められました。欠勤はもちろん給料を引かれます。(遅刻という概念もこのとき生まれたのでしょう。)
 時間を鐘の合図で知らせるという画期的な施策。時報の始まりです。 ふと、世の中で最も大切なものは時間なのではないかとも思います。限られた時、有効に使いたいと考える一日でした。


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