高校野球の終わりは夏の終わりも告げるようで、少し寂しさを感じます。 負けても甲子園の土を誰一人持ち帰らなかった大阪桐蔭のメンバー。10点以上の大差をつけられていても笑顔を保ちひたすらに逆転を信じ応援を続けるチアリーダー。ホームランを打っても相手の気持ちを想いやってガッツポーズなどしない打者。美しい涙と美しい汗。今年も高校生から多くのことを学びました。
優勝した花咲徳栄高校の監督は、選手たちに野球ができる幸せをいつも話していました。「戦前戦中、食べることもできなかった時代、野球どころではなかった頃があったのも事実。皆は野球ができるだけでも幸せ。」本当にその通りです。理論やデータなど科学を重視する監督ですが、大会期間中、甲子園球場に隣接する素盞雄神社に毎日参拝し、鞄には各神社で受けた30個ものお守りを入れていたそうです。「すべきことは全てした。最後に頼れるのは神さまだけ」。 神さまは見ておられたようです。誠心誠意、神さまを大事にする人は、周りのひとを大事にし、先人に感謝する立派な人であり、その結果、優勝という殊勲を得たことに納得と安堵を覚えました。
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