昨日までの台風ですが、御社殿には被害がなくひと安心です。 アメリカではハリケーンに女性の名前をつけます。その様子が(荒れると手がつけられない)似ているそうですが・・・雅で慎みある大和撫子とは無関係なことです。
物損被害はありませんでしたが、境内は凄まじい落ち葉・落ち枝です。朝から箒を手に、一人ひたすら清掃をおこないます。「お宮の子」として育っていますので、このようなことは小さい頃から慣れています。素早く片付けていきますが、午後から会合のため午前中しかできません。広い境内、残りは明日おこないます。 正午頃、氏子さんが枯れてきた茅の輪の撤去に来てくださいました。お手伝いできずに申し訳ありませんが、一人で全てを片付けられました。 読者より、大祓式のお礼と当日の奉仕者のことに触れ、メールで「都合があえば、是非奉仕者として声を掛けてください!」という非常に有難いお申し出。清掃奉仕もお勤め以外で都合があえばお手伝いしてくださるということです。 手紙には手紙、メールではメールでお礼のお返事をすることがマナーですが、このような奇特な方がいらっしゃることを知ってもらうためにも当欄で紹介し、お礼を申し上げます。
神社の歴史は奉仕者の歴史でもあります。とかく自己の利益のみを追求する現代ですが、「神さまに生かされている」「神さまのお蔭により」という時代時代の志をもった人々によってこんにちまで存続しえたものです。 当宮は兼務神社(他に掛け持つ神社)が4社ありますが、当宮を除きどこも大きな収入がなく、年間維持費と僅かな積立を残すだけのため、宮司の給与はありません(出ません)。本業を奉仕で行うことは、他の業種では通常考えられないことですが、「親から引き継いだこと」という使命感のみで努めています。後世の継承者の遣り甲斐や魅力を考えると、何とかしてやらねばと思いますが、自分の代までは先代に倣い、奉仕として務めます。
奉仕者と奉仕者。お宮を次代に伝え残すことには、お手伝いくださる方々の美しく崇高な志に支えられています。
※清掃用具は境内のものをご自由にお使いください。マメができるので、軍手をお忘れなく。
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