朝から少し動くだけでも汗が吹き出します。昨日は県内でも36度を超す気温。まだまだ猛暑です。
氏子さんより、「神道では、亡くなった人の霊魂はどこに行くのですか?」というお尋ねがありました。
まず結論から言いますと、明確に決まった答えはありません。
自然発生的な初期の神道は、古代人の生活そのもの(習俗)が神道として形成されていったため、仏教やキリスト教と異なり、神道には教えを記した教義、経典が存在しません。よって、死後の霊魂の行方は考え方により様々です。民俗学者や神道思想家の説も様々であり、「山にいく」「海にいく」「天(高天原)」など多種多様でありますが、祖霊舎(仏式でいう仏壇)にある霊璽(れいじ・仏式でいう位牌)に宿るということで間違いはありません。
一般的に、宗教に関わらず「天国に行く」と言う方も少なくありません。本来はキリスト教の考えなのでしょうが、天国の意味が「高いところ」「神さまの世界」という解釈であれば、これでも間違いとはいえないため、天国で結構かとも思われます。
亡くなった方の思い出話を共有することも、慰霊のうえで良いことです。折を見ては、お人柄や功績などお話しなさってください。
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