節分が過ぎ、年度内の行事は、残すところあと少しとなりました。事務仕事等によりしばらく更新が滞っておりましたが、鋭意再開です。
節分及びその前後では、有難いご奉仕の皆様により助けられました。 恒例の甘酒に加え、初の試みであった「おぜんざい」も、雨天でしたが概ね好評でありましたことも、奉仕してくださった方々の努力によるものです。参拝者に喜んでいただくことができましたので、今後も継続していこうと思います。奉仕者の皆様も、またどうかよろしくお願いいたします。
更新が滞ることで、体調などを心配してくださるのかいくつかご連絡を頂きます。
市外の友人より、お電話にて近況を知らせてくれました。インフルエンザが大流行しています。お身体に気を付けてください。
県外の友人より、錦絵の絵葉書でご連絡を頂きました。 ここに描かれている絵師がお気に入りとのこと。裏返してじっくりと解読してみます。(錦絵や浮世絵は当時の風俗が上手く描かれているので、じっくり解読することで当時の生活が理解できます。)
絵師は著名な鈴木春信。江戸中期に活躍した美人画の名手です。なるほど色遣いが絶妙で、「太目」の女性が好まれた当時にあって、「細目」の女性ばかりを描いています。着物が少しはだけ、肌が垣間見えるのも絵師の特徴です。 絵葉書の表面には題目として「雨夜の宮詣で」とあります。神社だけにこれを選んでくれたのでしょう。
美しい絵ですが、不可解な点がいくつかある絵でもあります。
@「夜」なのに明るい。
・確かに暗闇であれば絵として成立しませんが、夜(暗さ)を感じさせる工夫が全くない。もしや、昼間にどこかへ提灯を届けているのでしょうか。
A背後の杉葉のなびき方から相当な風と思われますが、それに比べて傘と提灯に風の力が感じられない。
・傘を広げていられない位の風であるため畳んだ状態にしています。傘の「谷折り」になる箇所が、一部「山折り」になって盛り上がっているところなどは、細かな描写です。(よく起こることです)
B肝心の「雨」が感じられない。
・北斎の描く雨など、直線で激しさが感じられるものです。
このことから、雨の夜にお宮に詣でているのではなく、「少雨で風のある昼間、お店に提灯を忘れたお客に届けている絵」という恐ろしく勝手な見方となってしまいました。 詳しい解説をご存じの方、お知らせください。
|