山口総鎮守 今八幡宮
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善意の奉仕
2019年07月02日

 飲食店などで靴を脱いで上がったあと、足を落として座る形式を正しくは何と言うのでしょうか。

 ある飲食店にて。「お席は『掘りごたつ』でも良いですか?」

 この時期、こたつは困ります。しかし、足を落とす形式のものだろうと想像して通してもらいます。案の定、そうでした。しかし、この形式を「掘りごたつ」と言うのであれば、本当の掘りごたつのことは何と言うのでしょうか、などと理屈っぽくなりながら納得できずにいます。ご存知の方はお知らせください。

 先日の大祓式は日曜日ということもあり、かつてないほど大勢の参列者がありました。既に当日お見えになれない方からの形代は220枚預かっておりましたが、当日はおよそ80名近くの方が見えたことに慌てました。
 拝殿の胡床(椅子)は30脚で満席であるため、急遽楼門にパイプ椅子を追加します。それでも座れない方は正座されておりました。

 このとき、拝殿の椅子だけでは足りないことを察した参列者の方より、「直会用の椅子を出しましょうか?」と仰っていただきました。お願いしたところ、この方が椅子を移動している姿を見た他の方も一緒に集めてくださいます。

 直会(このときだけは「食べる厄除け」である季節のお菓子・水無月とお茶)において、式では御神前にお供えしてあったものをお下げし、事前にお願いしていた方にお皿に盛ってもらいます。お茶の用意もや配膳も参列者にお願いしたところ、快く引き受けてくださいます。

 お二人は、式後、皆さんがお帰りになってからも引き続きご奉仕してくださいました。大量の椅子の片付けに加え、お皿の洗浄をお願いしたところ、「そのつもりでいますよ。大丈夫です!」

 何と有難いことでしょうか。また何も言わずとも、洗い終わったお皿を布巾で拭いて食器棚に収納してくださり、更には拝殿に撒かれた大量の切麻(紙片)の掃除等、何から何まで行って下さいました。お二人がいらっしゃらねば一人でせねばならないところ、本当にありがとうございました。

 普段から良くお詣りなさる方だからこそ、こちらの苦労や台所事情を良くご存じであり、お手伝いもすすんでおこなってくださいます。

 一年の折り返し時期、こうした気持ちの良い方のお蔭により、清々しい気持ちで後半を迎えることができました。


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