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電柱
2019年10月12日

 過去最高レベルの台風が接近しています。連休中ですが、極力、家から外出せずに、ときにはのんびり読書などしてみてはいかがでしょうか。

 神社において台風の場合、倒木が一番の心配されることです。落ち葉などは掃除すれば良いのですが、倒木は、ときに建造物(御社殿や近隣の家屋)を潰してしまう恐れがあります。何よりも、人の上、車の上に倒れた場合など、人命に関わる危険があります。しかしながら、無数にある境内の大木を全て伐採するわけにもいきません。ただただ被害がないように祈るのみです。

 先月の台風で、千葉県の被害はテレビなどで知られるところです。民家の屋根瓦が吹き飛び、2,000本の電柱が倒れたことによる停電や、このための道路の通行不能、インフラの停止などが深刻な問題となりました。

 電柱は地下に埋設するに越したことはありません。街の景観を損ねる一番の原因は電柱と思います。しかし、道路1キロの電柱を地下埋設するための費用は5億3千万円も掛かるという途方もない金額となります。これは、戦後復興を急いだ政府が、安価で早い電柱を立てたためです。

 ロンドン、パリ、香港では、電線の地下埋設が100%となっており、景観に配慮がなされています。一方、日本の場合、最も埋設されている都市は東京ですが、それでも8%、次いで大阪の6%、山口など1%にも満たない現状となっています。
 全国の電柱は3,600万本、今も年間7万本が建てられています。どうしたことでしょうか。

 電力会社の役員の不祥事がありました。菓子折の下に金の延べ棒が入れてあったとは、江戸時代の悪代官を思いだしましたが、私腹を肥やすより、一本でも多くの電柱をなくして貰いたいものです。


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