山口総鎮守 今八幡宮
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大麻
2021年07月06日

 「見ました」メール、有難うございました。

 「お忙しいと思い、更新の催促はしませんでした。」

 いえ、怠けてしまうので、どうぞ催促してください。(催促があることにより、見てくれているということが分かります。)

 新聞記事に、若者の大麻使用が増えているということが出ていました。都市部では簡単に手に入るそうです。

 神社では大麻(たいま)と書いて大麻(おおぬさ)と呼び、お祓いで人の頭を祓うもの(紙でできている御幣)を指しますが、これは麻が付けられているからこのように呼ばれています。かつては、麻だけでお祓いしていた名残りです。(現在も麻だけでお祓いしている神社もあります)

 神社で使用する麻は、茎の繊維を乾燥させたものです。これは、麻(大麻)の覚醒作用により神との交信をしていた時代に因ります。

 現在の大麻取締法では、大麻の所持・譲渡は罪になりますが、使用は無罪となっています。不思議な法律ですが、これは神社で使用する麻を生産する麻農家の方は日常的に吸引しているからです。(もちろん、タバコ状にして吸っているわけではなく、植物として栽培過程で「吸い込んでしまう」ということ)
 よって、「使用」が罪となれば、生産できなくなるからです。

 かつてはそこらじゅうに生い茂っていた麻ですが、昔の人は、気分が高揚する大麻の酩酊状態を分かっていました。よって、神事に用いることはしましたが、これは人間をダメにしてしまうとして吸引は文化として残りませんでした。同じくケシから採れる麻薬もそうで、中国人はアヘン戦争期、これに溺れましたが日本人は「人間をダメにしてしまうもの」として手を出さなかったことは歴史を見ると分かります。

 海外では合法化されている国や都市がありますが、我が国では先人がしなかったことは、「しない方が良い」のでしなかったことです。これを今になって行うこということは、アヘン戦争の結果から学ばねばなりません。(中国は、少し前までこれにより香港を割譲されていましたね。)

 賢い国民です。悪いとされていることは、しないほうが良いことです。
 
 

 


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